変形性膝関節症の再生医療|費用・効果・保険適用まで解説
「膝の痛みが続く……でも手術は避けたい。」そんな方におすすめなのが『再生医療』。PRP療法や幹細胞治療など、膝の機能回復を目指す選択肢として注目されています。本記事では、変形性膝関節症に対する再生医療の費用や効果、保険適用などを分かりやすく解説します。ぜひ、参考にしてみてください。
変形性膝関節症とは?

変形性膝関節症は、膝の関節軟骨がすり減り、痛みや腫れ、関節の変形を引き起こす慢性的な疾患です。中高年の女性にとくに多く、加齢や肥満、過去のケガ、遺伝的要因などが主な原因とされています。初期には違和感や軽い痛みから始まり、進行すると歩行困難や日常生活への支障をきたすこともあります。
従来の治療法とその限界
これまでの主な治療法は以下の通りです。
保存療法:膝への負担を減らすためのサポーターやインソール外科保存療法:湿布や痛み止めの内服薬、ヒアルロン酸注射、運動療法
装具療法:膝への負担を減らすためのサポーターやインソール
外科手術:人工関節置換術や骨切り術
しかしこれらには限界もあります。保存療法は一時的な症状緩和にとどまり、根本的な治療にはなりません。また、人工関節手術は効果が大きい反面、身体への負担が大きく、若年層や手術を避けたい方には不向きです。
再生医療とは何か?
再生医療は、身体の失われた組織や機能を再生・修復する最先端の医療です。自身の細胞や成分(幹細胞や血小板など)を利用して、損傷した組織の自然治癒を促進します。膝関節においては、すり減った軟骨の再生や、炎症の抑制、痛みの軽減が期待できます。
主な再生医療の種類

変形性膝関節症に用いられる再生医療には、主に以下の3種類があります。
PRP療法(多血小板血漿療法):血液から抽出した血小板を膝に注入し、組織の修復を促す
脂肪幹細胞療法:腹部などから採取した脂肪に含まれる幹細胞を膝に注射し、軟骨再生や抗炎症効果を狙う
自家培養軟骨移植:軟骨を採取し、培養して再び膝に移植する方法。高度な技術を必要とする反面、軟骨の再生能力が高い
<h3>富士フイルムの膝軟骨再生医療とは?</h3>
富士フイルムが開発した膝軟骨再生医療は、「自家培養軟骨移植(ジャック®)」と呼ばれる治療法です。患者様から採取した健康な軟骨組織を数週間かけて培養し、シート状に再構築。手術により関節内に移植します。
【メリット】
自身の細胞なので拒絶反応が少ない
軟骨として再生しやすい
長期的な改善が期待できる
【デメリット】
高額で保険適用外
数週間の培養期間が必要
手術が必要
外科手術との違いとメリット・デメリット

再生医療と外科手術は、どちらも変形性膝関節症に対する治療法ですが、治療の目的や身体への負担、回復期間などに大きな違いがあります。
再生医療の特徴とメリット・デメリット
再生医療は、自身の細胞や血液成分を使って膝の自然な修復を促す治療法です。代表的な方法には『PRP療法』『幹細胞治療』『自家培養軟骨移植』などがあります。これらは、主に注射や比較的低侵襲な方法で行われるため、身体への負担が少なく、日帰りまたは短時間での治療が可能です。
【メリット】
手術をせずに済む(身体への負担が少ない)
自然な関節の動きを保ちやすい
早期の症状改善が期待できる
日常生活に早く戻れる
【デメリット】
自由診療が多く、費用が高い
効果に個人差がある
完全に軟骨を再生できるとは限らない
繰り返しの治療が必要な場合もある
外科手術の特徴とメリット・デメリット
外科手術は、膝の変形や軟骨のすり減りが進行してしまった方に対して行う、より根本的な治療です。人工関節置換術が代表的で、痛みの原因となる部分を取り除き、人工の部品に置き換えます。
【メリット】
痛みが大幅に軽減されることが多い
変形や動きの制限が改善する
効果が長期間続くことが多い
健康保険が適用され、自己負担が軽い場合がある
【デメリット】
手術が必要で、身体への負担が大きい
入院やリハビリが必要
人工物なので、自然な動きと異なることがある
若い人には再手術のリスクもある
各治療法ごとの費用相場

以下は自由診療での費用目安です(クリニックにより変動あり)。
PRP療法:15~30万円(税込)/回
脂肪幹細胞療法:約60~150万円(税込)
自家培養軟骨移植(富士フイルム):約300~500万円(税込)
人工関節置換術:約50~100万円(税込)(保険適用の場合、自己負担は3割または1割)
保険適用されるのか?

現在、日本で一般的に行われているPRP療法や幹細胞治療は自由診療であり、健康保険は適用されません。ただし、自家培養軟骨移植(ジャック®)は2020年に保険が適用されましたが、厳しい条件があります。
変形性膝関節症の再生医療に関する質問
Q. 自由診療のみ行っているクリニックは怪しい?
A. 一概に怪しいとは言えませんが、「治療費が非常に高額」「実際の効果が十分に証明されていない」といった問題が指摘されているケースもあります。
一部の自由診療クリニックに対して、「高額な治療費」「効果が不明確」といった批判もあります。「医師の資格と実績」「治療内容と科学的根拠」「料金体系の明確さ」「説明責任を果たしているか」などのポイントを事前に確認するようにしましょう。
Q. 再生医療の効果は?本当に効くの?
A. 効果の程度は症状の進行度によって異なります。
効果は患者様によって異なりますが、痛みの軽減や可動域の改善を実感する方が多い傾向です。ただし、軟骨が完全に元通りになるわけではなく、「進行を遅らせる」「症状を軽減する」治療と理解するのが現実的です。
Q.治療効果はどのくらい続く?
A. 治療法や、治療を受ける部位、個人の体質などによっても異なりますが、数カ月〜数年程度続くことが多いとされています。
PRP療法では半年〜1年程度の効果持続が多く、幹細胞治療では2〜3年程度の改善報告もあります。自家培養軟骨移植は5年以上の効果が期待されるというデータもありますが、個人差があるため、定期的な検査やフォローアップが重要です。
変形性膝関節症の再生医療はラカンクリニックにお任せ!

ラカンクリニックでは、最新の再生医療技術を導入し、患者様一人ひとりに最適な膝治療を提案します。専門医による丁寧な診断と説明、万全のアフターフォロー体制で、再生医療が初めての方も安心です。保険診療、再生医療(PRP, 幹細胞治療)、 体外衝撃波(集束型)などを行っています。
症状にお悩みの方は、まずはカウンセリングにお越しください。あなたに合った治療法をご案内します。
監修医師
Director · 院長
清水 啓 医師Dr. Kei Shimizu
整形外科・スポーツ障害・再生医療
「未来の自分に、最先端の医療体験を。」
慢性痛や加齢による不調でお悩みの方へ、再生医療の可能性を丁寧にご提案いたします。
日本整形外科学会認定の整形外科専門医として35年以上にわたり第一線で活躍。近年は自己脂肪由来幹細胞療法やPRP療法など、再生医療の先端技術を積極的に導入し、個別性の高いオーダーメイド医療を実践しています。

