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PRP注射のデメリットとリスク|受けられない人の特徴も解説

PRP注射は、自分自身の血液を利用する再生医療として注目されていますが、良い面ばかりではありません。治療を検討するうえでは、効果だけでなくデメリットやリスク、受けられない場合があることも正しく理解しておくことが大切です。この記事では、PRP注射のデメリット、注意が必要な方の特徴、他の注射治療との違いについて解説します。

PRP注射とは

自己血液を利用した再生医療

PRP注射(多血小板血漿療法)は、患者さま自身の血液を採取し、遠心分離で濃縮した血小板を患部に注入する治療法です。血小板に含まれる成長因子の働きを利用して、組織の修復や炎症の軽減を促すことを目的としています。

整形外科・美容医療など幅広い分野で活用

PRP注射は、変形性膝関節症や腱炎、靭帯損傷などの整形外科領域のほか、美容医療や歯科治療など、さまざまな分野で応用されています。分野によって注入する部位や期待される作用は異なりますが、いずれも自己治癒力を利用する点は共通しています。

PRP注射の主なデメリット

効果や現れる時期に個人差がある

PRP注射の効果は、すべての方に同じように現れるとは限らず、実感できるまでの期間や持続性にも個人差があります。症状の進行度合いによっては、期待したほどの改善が見られない場合もあります。

施術後に腫れ・痛み(反応痛)が出ることがある

注射した部位に、一時的な腫れや熱感、痛み(反応痛)が生じることがあります。多くの場合は数日から1週間程度で落ち着くとされていますが、症状の出方には個人差があります。

保険適用外で費用負担が大きい

PRP注射は公的医療保険の対象外の自由診療のため、治療費は全額自己負担となり、他の保険診療の治療と比べて費用負担が大きくなりやすい点はデメリットの一つといえます。

即効性を求める方には不向き

PRP注射は組織の修復を促す治療のため、効果がゆっくりと現れる傾向があり、すぐに痛みが取れることを期待する方には不向きな場合があります。1回の注射だけで判断せず、経過を見ながら検討することが大切です。

PRP注射を受けられない・注意が必要な方の特徴

血液の病気や抗凝固薬を服用中の方

血小板減少症などの血液の病気がある方や、抗凝固薬(血液をサラサラにする薬)を服用中の方は、PRPの品質や施術自体に影響が出る可能性があるため、事前の申告と医師の判断が必要です。

感染症・重篤な持病がある方

重篤な感染症や、肝臓・腎臓の機能に問題がある方は、採血や治療そのものが身体に負担となる場合があるため、事前の検査や問診で慎重に判断されます。

妊娠中の方

妊娠中の方については、安全性が十分に確立されていないことから、施術を見合わせる、または慎重に検討する対応が取られることが一般的です。妊娠の可能性がある場合も、事前に必ず申告しましょう。

他の注射治療(ヒアルロン酸・ステロイド)とのリスク比較

ヒアルロン酸注射との違い

ヒアルロン酸注射は、関節の潤滑を助けることを目的とした治療で、副作用のリスクは比較的低いとされていますが、軟骨そのものを修復する効果は期待されていません。PRP注射は組織の修復を促す点で異なるアプローチとなります。

ステロイド注射との違い

ステロイド注射は、炎症や痛みを速やかに抑える効果が期待できる一方、繰り返し使用すると軟骨の代謝に影響を与える可能性が指摘されています。またステロイド注射は注入部位の細菌感染のリスクが他の注射にくらべやや高いです。 糖尿病のある方にはお勧めできません。 PRP注射は自己の血液成分を用いるため、こうしたステロイド特有の懸念とは異なるリスク・ベネフィットのバランスを持つ治療法です。

デメリットを理解したうえでPRP注射を検討するポイント

医師による適応診断の重要性

PRP注射が向いているかどうかは、症状の程度や持病の有無などを踏まえ、専門医が診察のうえで判断する必要があります。自己判断で治療の可否を決めず、事前の診察・問診を丁寧に受けることが大切です。

再生医療等安全性確保法に基づく提供体制の確認

PRP注射などの再生医療は、再生医療等安全性確保法に基づき、国に提供計画を届け出た医療機関でのみ実施できると定められています。治療を検討する際は、こうした法的な体制が整っているかどうかも確認しておくと安心です。

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よくある質問

PRP注射でよくある副作用は何ですか?

施術部位の一時的な腫れ・痛み(反応痛)が比較的よく見られる副作用です。多くは数日で落ち着くとされています。

PRP注射はどんな人に向いていませんか?

血液の病気がある方、抗凝固薬を服用中の方、重篤な持病がある方、妊娠中の方などは、慎重な判断が必要、または施術を見合わせる場合があります。

PRP注射とステロイド注射はどちらが安全ですか?

ステロイドは感染のリスクがやや高く、組織の代謝を阻害する可能性があります。PRPは感染リスクが低く、組織を再生する働きが強いです。 それぞれ異なる作用とリスクを持つ治療法です。症状や目的に応じて、医師と相談しながら選択することが大切です。

デメリットがあっても受ける価値はありますか?

デメリットを理解したうえで、ご自身の症状や希望する治療方針に合っているかを医師と相談して判断することが大切です。

デメリットを減らす方法はありますか?

事前の問診や検査を丁寧に受け、持病や服薬状況を正確に申告することがリスクを減らすことにつながります。

まとめ

PRP注射は身体への負担が少ない再生医療として注目される一方、効果の個人差や反応痛、費用負担の大きさ、受けられない場合があるといったデメリットも存在します。デメリットを正しく理解したうえで、専門医による診察のもとで自分に合った治療かどうかを判断することが大切です。膝への具体的な適応については、膝のPRP療法|効果・費用・デメリットを徹底解説もあわせてご覧ください。

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監修医師

清水 啓 医師

Director · 院長

清水 啓 医師Dr. Kei Shimizu

整形外科・スポーツ障害・再生医療

「未来の自分に、最先端の医療体験を。」
慢性痛や加齢による不調でお悩みの方へ、再生医療の可能性を丁寧にご提案いたします。

日本整形外科学会認定の整形外科専門医として35年以上にわたり第一線で活躍。近年は自己脂肪由来幹細胞療法やPRP療法など、再生医療の先端技術を積極的に導入し、個別性の高いオーダーメイド医療を実践しています。

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